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【VPCエンドポイント】Gateway型とInterface型の違い【S3】

2022年2月17日

こんにちは、yassanです。
今回は、VPCエンドポイントのGateway型とInteface型の違いを紹介します。

VPCエンドポイントには、Gateway型とInterface型の2種類があります。
Gateway型はDynamoDBとS3が利用でき、Inteface型は多くのサービスが対応しています。

2つのどっちを使おうか迷うことと言えば、やはりDynamoDBとS3だと思います。
今回は、S3を例にとってGateway型とInterface型の違いを紹介します。

Gateway型のVPCエンドポイント

Gateway型のエンドポイントは、その名の通りGatewayと同じように利用できるエンドポイントとなります。

身近なエンドポイントと言えば、NATGatewayやInternetGetewayかと思います。
これらのGatewayを使うときには、ルートテーブルにGatewayを設定してそこにトラフィックが流れるようにします。

Gateway型のエンドポイントも、NATGatewayなどと同じで、
エンドポイントの設定が完了すると、ルートテーブルにそのGatewayが設定されます。

ルーティングに関しては、AWS側がうまいことやってくれているみたいで、
S3のGatewayをルートテーブルに設定していると、S3への通信は自動的にそこを通ってくれるみたいです。
つまり、仮にNATGatewayも同じルートテーブルに設定されていたとしても、S3への通信はS3のGatewayを通ることになります。

もう少し深堀すると、
S3のGateway型エンドポイントでは、名前解決を行った結果
S3のグローバルIPアドレスを取得してそこに通信を行うという仕組みになっています。

インターネットへの出口がなかったり、アウトバウンドのトラフィックを制御している場合は
S3のGateway型エンドポイントを使っても通信が成立しないことがあるので注意が必要です。
(しかし、AWS内で完結する通信の場合は、結局インターネットを経由しないとかなんとか)

Gateway型は利用料金はかかりません。
とりあえずアタッチしておくのも良いかもしれません。

Interface型のVPCエンドポイント

Interface型のエンドポイントは、サブネット内にENIを立ち上げまして、そこをサービスのエンドポイントとする形となります。

ENIを利用するので、グローバルIPではなくプライベートIPと通信することになります。
あまり深く考えなくても、そのプライベートIPアドレスが該当のサービスだと考えておけば良いので、とても楽です。

Gateway型と異なり、ルートテーブルに記載という形式ではなく、
VPCエンドポイント作成時にDNSホスト名が発行されます。
DNSホスト名を対象に通信を行うことで、VPCエンドポイントを経由してサービスを利用することができます。

Interface型は利用料金がかかります。
1サービスごとに1Interface用意する必要がありますので、増えれば増えるほど料金が増えていきます。
ちりも積もればなんとやらなので、注意が必要です。

NATGatewayを使うよりもInterface型エンドポイントを利用した方が安いというお話がたびたび出ます。
これは間違ってはいないのですが、データ量や利用サービスの数から、必ずしも安くなるわけではありません。
下記の記事が詳細にまとめてありますので、一度読んでおくと良いかと思います。
AWS内の通信がインターネットを経由しない今、VPC Endpointを利用する意味はあるのか? | フューチャー技術ブログ

以上、VPCエンドポイントのGateway型とInteface型の違いでした。

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