こんにちは、yassanです。
今回は、EBSのボリュームタイプをgp2からgp3に変更する方法を紹介します。
EBSのボリュームタイプにはいくつかありますが、2022年2月現在は
EC2インスタンスのデフォルト設定だと、gp2が選択されます。
gp2はボリュームサイズに応じてIOPS/スループットを設定してくれますし、安価で利用できます。
gp2でも十分な性能だと思いますが、
gp3の方がボリュームサイズにかかわらずIOPS/スループットをユーザーが設定できますし、基本的にはgp2より安価です。
そんなわけで、gp2からgp3に移行したいという方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、ボリュームタイプをgp2からgp3に変更する方法を紹介します。
ボリュームタイプをgp2からgp3に変更する方法
変更対象とするEBSは、稼働中のEC2インスタンスにアタッチされているEBSに対しても実行することができます。
ですが、何か問題が生じたときのために、
AWS公式のベストプラクティスとしてEBSのスナップショットを取得しておくことを推奨しています。
インスタンスの設定ごとバックアップしておきたい場合は、AMIを作成してしまうのもありだと思います
というわけで、まずはEBSのスナップショットを取得します。
EC2のマネジメントコンソールの左ペインから、Volumesを選択します。
対象のボリュームを選択し、アクションボタンから [スナップショットを作成]を選択します。
スナップショット名を入力して、スナップショットを作成ボタンを選択します。
少し待つと、スナップショットが作成されます。
左ペインのSnapshotから確認できます。
では、本題のボリュームサイズの変更を実施します。
ボリュームタイプの変更は、1度変更するとそこから6時間は対象のボリュームのボリュームタイプを変更できません。
(gp2 -> gp3 としてから、gp3 -> gp2 に再度変更する場合は6時間間隔をあける必要がある)
試しに変更するだけの場合は、本番機ではなく検証機で実施することを推奨します。
もう一度左ペインからVolumesを選択し、アクションボタンから [ボリュームの変更] を選択します。
汎用SSD(gp2)を 汎用SSD(gp3)に変更します。
そのほかのパラメータは、一旦はデフォルトのままにしておきます。
変更ボタンを選択します。
ボリュームタイプの変更が始まりました。
ボリュームの状態が optimizing になり、変更が実施されています。
およそ5分ほど待つと、ボリュームの状態が 使用中 になりました。
これで、ボリュームタイプの変更は終了です。
万が一失敗してしまった場合は、スナップショットやAMIからインスタンスを復元してください
インスタンスの停止が伴って良い場合は、復元したインスタンスとルートボリュームを交換すると、ボリュームだけ交換できます。
ボリュームタイプの変更と同時に、ボリュームサイズの変更を実施した場合は、
きちんと変更分がEC2インスタンスにアタッチされてパーティションが割り当てられていることを確認しましょう。
今回は暗号化なしで実施しましたが、暗号化ありのEBSでも変更は可能です。
というわけで、ボリュームサイズをgp2からgp3に変更する方法でした。
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