こんにちは、yassanです。
今回は、Auroraのバックアップ失敗を検知する方法を紹介します。
RDSのバックアップ検知といえば、イベントサブスクリプションが広く知られていると思います。
ですが、AuroraのバックアップはRDSのイベントサブスクリプションで検知することができません。
これでは、万が一障害が起こってバックアップの取得に失敗したときに困ってしまいます。
そこで、もう一つAuroraの差分バックアップを検知するために、
AWS Backup と Amazon EventBridge を組み合わせて検知する方法があります。
この方法を使えば、Auroraの差分バックアップを取得することができますので、ぜひご参考ください。
Auroraの差分バックアップを検知する
Auroraインスタンスの作成とSNSの設定は完了している前提となります
ではまず、AWS Backup を使って Aurora のバックアップを設定します。
バックアッププラン・ルールを作成し、リソースをAuroraに限定しました。
バックアッププランは、バックアップジョブを実行するため、ルールやリソース管理する定義です。
バックアップルールは、バックアップの頻度やバックアップウィンドウなどの定義です。
いずれもデフォルトの設定で問題ありませんが、バックアップルールで頻度を高くしておくと、検証が速やかに行えます。
[特定のリソースタイプを含める]にチェックを入れて、
リソースタイプに[Aurora]を、クラスターIDには対象のAuroraクラスターを選択します。
これで、AWS BackupからAuroraのバックアップ設定が完了しました。
次に、通知を送るため、EventBridge の設定をします。
EventBridgeのルールを作成します。
EventBridgeのコンソールの左ペインから、ルールを選択します。
イベント一致パターンに、サービスごとの事前定義パターンを中に、
AWS > Backup > Backup Job State Change があるので、こちらを選択します。
ターゲットにEメールと連携済みのSNSトピックを選択します。
これで設定は完了です。
実際にAWS BackupでAuroraのバックアップを取得してみます。
今回はAuroraのバックアップを失敗させるために、わざとインスタンスを停止させます。
Auroraクラスターは停止状態だとバックアップの取得に失敗します。
しばらく待つと、バックアップが走ります。
すると、下記の内容のメールが飛んできました。
{
"version":"0",
"id":"xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
"detail-type":"Backup Job State Change",
"source":"aws.backup",
"account":"xxxxxxxxxxx",
"time":"2022-02-09T06:46:24Z",
"region":"ap-northeast-1",
"resources":[],
"detail":{
"backupJobId":"xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
"backupVaultArn":"arn:aws:backup:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:backup-vault:Default",
"backupVaultName":"Default",
"bytesTransferred":"0",
"creationDate":"2022-02-09T05:00:00Z",
"iamRoleArn":"arn:aws:iam::xxxxxxxxxxx:role/service-role/AWSBackupDefaultServiceRole",
"resourceArn":"arn:aws:rds:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:cluster:database-1",
"resourceType":"Aurora",
"state":"FAILED",
"statusMessage":"Can't create a snapshot because the database cluster database-1 isn't currently in the available state.",
"completionDate":"2022-02-09T06:37:56.276Z",
"startBy":"2022-02-09T13:00:00Z",
"percentDone":0.0,
"createdBy":{
"backupPlanId":"xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
"backupPlanArn":"arn:aws:backup:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:backup-plan:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
"backupPlanVersion":"xxxxxxxxxx",
"backupPlanRuleId":"xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxx"
}
}
}
stateのところが"FAILED"になっており、statusMessageにスナップショットが作成できなかった内容が書いてますね。
このstateには何種類かあり、例えば"CREATED"はバックアップジョブが作成された状態、
"RUNNIG"はバックアップジョブがランしている状態など、いろいろあります。
EventBridgeのイベントパターンのJSONで指定することで、通知するイベントをフィルタリングできます。
詳しくは、下記の記事で紹介していますので、良ければご参考ください。
というわけで、Auroraのバックアップ失敗を検知する方法でした。
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タイトルからは移行に焦点を当てたように見えますが、僕としては移行に限らずエンタープライズとしてAWSを利用する上で知っておくべきことが記されていると思います。
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