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AWS認定資格の取得は意味ないのか?現役エンジニアの個人的見解

こんにちは、yassanです。
今回は、AWS認定資格の取得は意味ないのか?について紹介します。

エンジニア界隈にいると、時々議論にあがるのが 資格意味あるor意味ない論争です。
この論争にもれなく、AWS認定資格もあげられることがあります。

「周りが持っているから自分も取らないといけない気がするけど、本当に必要なのか悩ましい」
「資格を取った方が良いんだろうけど、そのための時間が無駄にならないか心配」
このような悩みを持つ方も多いと思います。

今回は、このような悩みを解消するために、AWS認定資格の取得は意味ないのかについて解説します。
※あくまで個人の見解となります。0か100かで捉えずに柔軟な思考で読んでいただきたいです。

この記事は、AWS認定資格のSAAとSAPを取得済みで現役エンジニアの僕が書いたので、ある程度信憑性はあると思います。

AWS認定資格の取得に意味ないのか?

早速ですが、AWS認定資格の取得に意味がないのか?の回答です。
結論から言えば、「意味はある。ただし万能ではない」だと思います。

AWS認定資格に限らず、資格を持っていることは、その分野への一定の理解・能力の証明にはなります。
一方で、資格を持っているから、その分野で何でもわかる・できるというわけではないですよね。

身近な例ですと、自動車の運転免許を持っている人だからといって全員が、内部の仕組みについて理解していたり、超スマートなドライビングテクニックを持っているわけはないですよね。
あくまで、交通ルールや道路交通法の基本を理解していることと、ある程度の運転操作ができること証明ですよね。

AWS認定資格の場合も同じで、
AWS認定資格を持つことで、AWSについての全知全能のゴッドになれるわけではなく、
AWSの各サービスの概念的な部分や思想の理解や、基本的なクラウドアーキテクチャがわかることの証明となります。

では、AWS認定資格はどういったところに意味があり、どういったところで資格の有無で差が出にくいのか紹介していきます。

AWS認定資格が活きやすい場面

AWS認定資格が活きやすい場面を紹介します。
これも結論から言えば、「技術選定・基本設計」のフェーズで役に立ちます。

これらの比較的上流のフェーズで役に立つ理由は、
AWS認定資格を取得していると、各サービスを浅く広く知っているからです。

上流のフェーズでは、細かい設定内容についての理解よりも、構成全体を俯瞰してみて設計することが重要です。
そのためには、全く知らないAWSのサービスを極力減らすことが必要です。

また、ベストプラクティスと呼ばれるフレームワークについても理解が必要です。
上流工程では、これを元に設計を考えることが多いです。

このような場面では、AWS認定資格が意味がないということは決してないと思います。

AWS認定資格の有無で差が出にくい場面

今度は、AWS認定資格の有無で差が出にくい場面を紹介します。
これも結論から言えば、「構築・トラブルシューティング」のフェーズで差が出にくいです。

これらの、構築フェーズで役に立ちにくい理由は、
座学的な知識よりも、手を動かした経験の方が役に立つことが多いからです。

構築フェーズでは、全体を俯瞰した考えよりも、細かい設定やミスなく手際よく進めることの方が重要です。
そのためには、座学的にAWS認定資格の知識だけでは、どうにもならないことがあります。
(もちろん、多くを知っているにこしたことはないです)

トラブルシューティングに関しても、一概にAWSの知識だけでは解決できない場面が多いです。
たとえクラウドアーキテクチャとして間違ってなかったとしても、OS・ミドルウェアの設定ミスやプログラムコードの誤りなどが原因の場合もあります。
もちろん、AWSにおいても、サービスの仕様をよく理解していなかったり、デフォルト設定がゆえの問題発生などもあります。
そのため、実際の経験がものをいう場面です。

このような場面では、AWS認定資格の有無で差が出にくいと思います。

どのような人がAWS認定資格を取るべきなのか?

次に、どのような人がAWS認定資格を取るべきなのか?を紹介します。
学習時間的にも受験料的にも、それなりにコストがかかるので、ぜひ参考にしてください。

これからクラウドエンジニアを目指す方

クラウドエンジニアをこれから目指す方におすすめです。
それは、自身のAWS知見を充実できるのと、目標設定がしやすいからです。

学習初期の頃に、Well-Architectedフレームワークやベストプラクティスについて知見を充実させておくことは非常に重要です。
サービスやツールの基本的な使い方や思想を理解していないと、それらの性能を十分に発揮することができません。
もし、これらの理解なければ、障害に弱かったり、セキュリティが十分でなかったり、無駄に高コストなものを作ってしまう可能性があります。

また、目標設定がしやすいのもポイントです。
ポートフォリオ作成は、まったくの初学者では、何をどう進めたら良いのか、どこがゴールなのかわからずハードルが高いです。
資格取得の場合は、ゴールが資格取得と明確ですし、教材に沿って学習を進めれば必ずゴールに近づきます。
迷いがなく行動に移せるので、時間を無駄にせずに済みます。

クラウドプラクティショナーやアソシエイトレベルでしたら、実務未経験の方でも視野に入ります。
僕も実務未経験からアソシエイトレベルの資格を取得し、そこを突破口に縁あってAWSの仕事がさせてもらいました。
ぜひチャレンジしてみてください。

コンサル・社内SEなど上流工程の仕事が多い方

コンサル・社内SEなど上流工程の仕事が多い方におすすめです。
なぜなら、先ほど説明した通り、認定資格と上流工程の相性が良いからです。

例えば、クライアントからの要望をヒアリングするときも、資格を持っているとベストプラクティスに沿った設計まで意識してヒアリングをすることができるようになります。
また、こういったことができるか?などの要望にも、ある程度の見切りをつけたうえで回答ができます。
いずれにせよ「持ち帰って検討します」という機会が減ることは、クライアントに安心感を与えることができると思います。

また、構成全体を把握することにもなりますので、イニシャルコスト・ランニングコスの見積もりなどにもやりやすくなります。
特に、オンプレシステムからの移行などでは、クライアントもクラウドの料金イメージができていない場合があります。
そういったときに、なぜこの費用になるのか、オンプレの考え方とどのように違うのかが説明できるとなお良いですね。

AWS認定資格の取得にはどうすれば良いか?

最後に、AWS認定資格の取得にはどうすればよいか?何をすればよいかを紹介しておきます。
といっても、これについては以前に記事を投稿してますので、こちらをご覧ください。

注意点として、ソリューションアーキテクトアソシエイト試験に関しては、現在C-03というバージョンになっています。
僕が受験したのは一つ前のC-02というバージョンですので、情報が古い場合がございますので他の方を参考にした方が良いかもしれません。

まとめ

というわけで、AWS認定資格の取得は意味ないのか?について解説しました。

結論としては、「意味がある。ただし万能ではない」です。
資格を取得していると差が出やすい場面は、上流工程です。

これからクラウドエンジニアを目指す方や、コンサル・社内SEの職種の方におすすめです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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