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【決着】脱毛クリニックが倒産。支払停止の抗弁権を活用した体験談

2024年12月14日

もうご存知だとは思うが、大手脱毛クリニックが12月10日に倒産をした。
かなり大規模な破産であり、債権者は9万人を超えるだとかなんとか。

脱毛クリニックの倒産は最近よくある話だけど、まぁ自分の通っているクリニックに限ってそんなことはないだろうと思っていた。
そんな俺だったが、この度ドンピシャで渦中の債権者になってしまった。

今回は、脱毛クリニックが倒産したのでクレジットカード会社に支払停止の抗弁権を使用して支払いを停止してもらうまでの体験談を紹介する。

なお、俺は法律の専門家ではなく、あくまで一般市民だ。
また12月14日現在では、支払いを停止できたわけではなく、現在も手続きをしている最中であることをご了承いただきたい。

文鳥と暮らす在宅エンジニア yassan です。効率よく働きながら生活の質を高めるアイデアを共有しています。

本記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、法律的助言を提供するものではありません。具体的な問題については、弁護士などの専門家にご相談ください。

通っていた脱毛クリニックが倒産

以前にブログでも紹介したアリシアクリニック(旧じぶんクリニック)が倒産した。

個人的には良いクリニックだと思っていので、金額云々以前に脱毛施術を受けれなくなったのは結構ショックだ。
かれこれ1年以上通っていて、髭を含めて確かに脱毛の効果を実感していた。

で、俺に至っては、11月某日に追加で契約したばかりだった。
通っている方でも新規価格で施術を申し込めるとかなんとかで、安価に追加契約ができると言うことで、悩むことなく追加契約をした。

当時は「クリニック名が変わったし顧客管理の都合で新規扱いになったのかな?」くらいに楽観的に考えていた。

そして突然12月10日の昼頃に、破産に関するメールが届き、激震が走った。
俺も含め現代人はこういったことがあるとすぐに X(旧Twitter)を開くもので。
追加契約したばかりで阿鼻叫喚を発する方、なんとか脱毛を終えており驚愕と安堵が折り混じる方、「私は絶対こうなると思ってました(メガネクイッ」と未来予知してた方、さまざまな方がいた。

かく言う俺も、約20万一括で払ったばかり。
かなり痛い勉強代になってしまった。。。と頭を抱えていたわけなんだ。

支払いをクレジット一括にしていたのが功を奏した?

クリニックからのメールをよく読むと、クレジットカード会社に支払停止の抗弁権を求めることができる旨の記載があった。
もちろんこれは、支払いをクレジットカードで行っている場合の話で、現金で支払っている方は対象にはならない。

幸いにも俺は、追加契約をクレジットカードで一括支払いを選択していた。
さらに、11月某日の契約および支払いだったので、12月分の支払い金額確定日までに、今から申請すればワンチャン間に合うかもしれない。
と言うわけで、急いでクレジットカード会社に連絡することにした。

ちなみに、SMBCや楽天カードの場合は、脱毛クリニックが破産してしまった場合の対応がQ&Aのページに既に記載されている。

Q. 契約しているエステや脱毛サロンが倒産・破産しました。どうしたらいいですか?

A. 以下に記載の資料のうち、お持ちの資料をすべて弊社へご送付ください。

書面が弊社に到着後、1~2週間ほどで弊社お買物相談デスク担当者よりご連絡いたします。


・契約時に交付された契約書および契約の内容がわかる概要書等のコピー

※契約期間外や無償サポート期間中の契約は対象外となります。

・施術回数が分かる資料(診察券コピーや会員証コピーなど)

・クリニックやサロンとのすべての応対履歴が分かる資料(EメールやLINEのスクリーンショットなどのコピー、電話応対の場合は時系列でその内容を記載したもの)

・倒産の事実を知った資料(破産管財人からの通知書のコピーやEメールのコピーなど)

https://qa.smbc-card.com/mem/info/detail?site=4H4A00IO&category=156&id=367

三井住友カード

楽天カード

俺が支払いに使用したのは PayPayカードだ。
残念ながらPayPayカードには、このようなQ&Aページは用意されていなかった。(12月14日現在)
煩わしいところではあるが、電話窓口に電話することにした。

PayPayカードは、ゴールドカードを発行している場合、別途ゴールドカード用の窓口が用意されている。
カードの裏面に電話番号が書いてあるはずなので、そちらに電話したらOKだ。

クレジットカード会社に支払停止の抗弁を

電話担当の方に繋がり、早速事情を説明することに。
俺から伝えた情報は下記の通り。

  • 通っていた(および追加で通う予定だった)脱毛クリニックが倒産した。
  • 支払うことによって提供されるはずだったサービスを受けることができていない。今後も受けることができない。
  • 上記の理由によって、支払い停止の抗弁を要求したい。

これに対して、窓口から下記の内容についてヒアリングされた。
合わせて俺の回答も載せておく。

  • クリニックに連絡して契約を解約や返金をしてもらえないか
    →クリニックからの破産通知を一部読み上げ、極めて困難であることを伝えた。
  • 受ける予定だったサービスとその日程の詳細
    →脱毛。初回予約が12月某日。
  • 契約日と支払い日
    →11月某日。契約日=支払日。
  • 契約書やクリニックとのやり取りした記録が残っているか
    →契約者が手元にあり。予約完了メールあり。

この確認があった後、一度内部での確認となり、後日 電話・メール・SMSなどで連絡するとの回答をいただいた。
現時点で支払い停止ができるかどうかは、回答できかねるとのこと。(そりゃそうか)

クレジットカード会社から返信

3日後にPayPayカードから電話が来た。意外と早い。

ちょっと期待はしてたが、残念ながらこの時点でも、支払いを停止できるかどうかは現時点では判断しかねるとのこと。
それゆえ、12月分のクレジットカードの支払いは通常通り発生するとのことだった。
支払停止の抗弁権が認められた場合、別途案内があるとのことなので、とにかく先方の指示通り動く。

電話窓口でもいくつかヒアリングがあった。
前回のヒアリングに加えて下記の通り。俺の回答も合わせて書いておく。

  • 回数券はあるか?
    →Webで管理されているため、回数券は発行されていない。
  • カルテはあるか?
    →手元にない。もらった記憶もない。

これらを踏まえて、抗弁書を送るので内容記入してエビデンスと併せて併せて返送してください。とのこと。
全体の情報を整理してから、判断されるとのこと。

エビデンスとは、下記の通り。

  • 契約書のコピー
  • クリニックとのやり取りのコピー(今回で言えば予約完了メール)
  • カルテ(用意できず)

書類は2週間以内に送付するので、4週間以内に返送してほしい。だった気がする。ここに関してはメモを取るの忘れた。
20万がかかっているのでダラダラするわけがないので、書類が届き次第素早く返信する予定。

【今はこの書類が届くのを待っている状態で、更新があればまた追加で書きたいと思う】

結論、支払いは停止できた・・・が

電話があった4日後、PayPayアプリの通知で支払い停止を確認することができた。

通知の内容を見る限り、いわゆる普通のクレジットカードの利用と変わらない単純なキャンセルのように表記されている。
実際、12月分の支払い金額が確定する直前だったため、扱いとしては単純なキャンセルとなったのかもしれない。
キャンセル日は通知を受ける前日の日付になっていた。諸々の処理で通知は翌日になったのだろう。

結果的に、書類の送付はしていないし、口頭で説明しただけの形となった。
これに落ち着いた理由は2つあると推測している。あくまで説明を受けたわけではなく、俺の推測だ。

1つは、支払い金額の確定前だったこと。
支払いをしていないので、内部での処理が比較的簡単に進んだんだと思う。
普通にAmazonとかで注文した後にキャンセルするのと同じような感覚。

もう1つは、今回の破産騒動が過去最大規模だったこと。
どのように調査をしてどのような結論を出したのか俺にはわからないが、
規模の大きさから調査が迅速に進んだと思うし、同じように苦しんでいる利用者が多いだろうから結論も早く出したのかと思う。

繰り返しになるが、これはあくまで俺の推測であって、実際にそのような説明を受けたわけではない。

なんにせよ、支払いを停止することができた。

どういった結果であっても、俺の場合は自己責任であることは変わりない

と言うわけで、脱毛クリニック倒産トラブルに巻き込まれてしまった。
20万円がその後どうなるのかは気になるところだ。

ただ、今回の件においてどういう結果であったとしても、俺の場合は自己責任だったと思う。

今回改めて脱毛クリニックについて調べてみたが、そもそもの話、脱毛は利益を上げにくいらしい。
脱毛マシンのイニシャルコストと看護師(医療脱毛の場合は合わせて医者も)の人件費のランニングコストが高く、脱毛だけの事業だと経営の難易度は高いとかなんとか。
高須先生のYoutubeでこの辺り解説していた。

こういったことを契約前に事前に調べていたらわかっていたはずだ。
下記のようなサイトにも書いてある。

また、倒産する可能性が怖いのであれば、都度払いにするなどのリスク回避手段もある。
都度払いにすれば、突然倒産したとしても、少なくとも1回分の背術料金の損失で済む。
(それでも全身とかだとかなり高いけど・・・)

詰まるところ、俺の情報収集不足とリスク回避をしていなかった結果だとも言える。

もちろん、今回の債権者全員が自己責任だとは言わない。個々の事情があると思う。
大前提として、消費者側の心理として、倒産しないように運営をしてサービスを提供してほしいし、計画倒産する場合は新規の受付をやめるなどの対応はして欲しかったとも思う。

でもそこを攻めたところで、多分何も変わらない。払ってしまったものはしょうがない。
2度と同じ失敗をしないように、前向きに捉えるしかない。と、俺は思う。
(と言いつつも内心では返ってきてほしいと願うばかり😭)

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