文鳥

歴代飼っていた文鳥たちの紹介【計7羽】

今回は、歴代で飼育してきた文鳥たちを紹介する。

以前に文鳥の飼育方法を紹介したが、その根拠となった計7羽について、その個体ごとのエピソードを振り返りをする。

文鳥を買おうか悩んでいる方や、文鳥の本に書いてることと異なることがあって困惑している方への助力になれば幸いだ。

文鳥と暮らす在宅エンジニア yassan です。仕事の生産性や生活の質を高めるアイデアを共有しています。

さくら 桜文鳥 2000

俺がまだ小学1年生の頃、何の前触れもなく親が突然文鳥を買ってきた。
おばあちゃんちの近くのホームセンターで買ってきたらしい。

桜文鳥だったので、安直に「さくら」と名前をつけて、yassan家初のペット飼育が始まった。
さくらの世話をしていたのは主に母親と兄だった。
俺も初めて鳥を間近で見たわけなので、毛繕いの様子を見るだけでもなかなかに興奮した。

突然買ってきたので、飼育に必要な道具が家にあるわけがなく、大きい虫かごで飼育していた。
誰もノウハウなんて持ってなかったので、我流で育てていた。

さくらは残念ながら1ヶ月も持たずに亡くなってしまった。
やはりどう考えても我流で育てるのが悪く、特にお湯で水浴びをさせたのが良くなかった。

調べたらすぐわかることなんだけど、文鳥の水浴びにお湯を使ってはいけない。
鳥類は羽根に油を塗りたくって免疫を保ったり保温している。
そのため、お湯で水浴びをさせると油が過剰に落ちてしまい、これらの能力が低下して弱ってしまう。

ニコちゃん 白文鳥♂ 2001~2005

さくらが亡くなって間もなく、白文鳥の成鳥を専門店で買ってきた。
というのも、その時初めて知ったんだけど、家の近所に鳥獣専門店なるものがあったのだ。

白文鳥のオスで「ニコちゃん」と名付けられた。
成長とはいえ、手乗り文鳥として販売されていただけあって人間にはかなり慣れていた。
ニコちゃんの世話は主に母親と兄がやっていた。

ニコちゃんは名前に似つかず、めちゃくちゃ気性が荒く横暴な性格をしていた。
俺もまだ小学生だったので、一緒に戦ってよく遊んでいた。

ニコちゃんはカナリヤシードが大好物だった。
そんなに好きなんだったらもっと買ってあげようということで、多めに与えた結果、明らかにデブになってしまった。
文鳥でも糖質・脂質を摂り過ぎると体型は変わってしまうのか。

また、ニコちゃんはお酒も大好物だった。
うちの父は毎日アルコールを飲むので、食卓が揃うと我先にとニコちゃんがお酒の入ったグラスを狙っていた。

ニコちゃんはある日、掃除機かジョウロか何かを怖がってベランダの外へと飛んでいってしまった。
当時は水浴びをベランダでやっていたので、びっくりして飛んでいく先は外なのだ。

チャコちゃん 桜文鳥♂ 2005

ニコちゃんを飼っている期間に、実はもう一羽追加で買ってきた。
文鳥を買うのが楽しくなってきたら増やしたくなるのが人間の性なのだろうか。

買ってきたのは桜文鳥で「チャコちゃん」と名付けられた。
チャコちゃんは手乗り文鳥ではなく、観賞用の文鳥だった。そのため、明らかに人間を怖がっていた節があった。

チャコちゃんはニコちゃんのことが大好きで、ずっと付き纏ってはいたのだが、当のニコちゃんは手乗り文鳥で自分のことは人間を思い込んでいる。
そのため、チャコちゃんからの愛は一方通行で、ニコちゃんは終始付き纏われ嫌そうな顔をしていた。

チャコちゃんもある日、掃除機かジョウロか何かを怖がってベランダの外へと飛んでいってしまった。
ニコちゃんは数年我が家にいたが、チャコちゃんは数ヶ月しか我が家にはいなかった。

ちなみに、その後は水浴びはベランダではなく、水浴び用のケージでするようになった。

クロちゃん 桜文鳥♂ 2005~2009

ニコちゃんがいなくなって、しばらく期間が空いてからまた文鳥を飼うことにした。
期間が空いたのには理由があり、なんと今回は雛から飼うことにしたのだ。
近所のコーナンで虫かごにぎゅうぎゅうに集められた中から一番うるさいやつを選び、「クロちゃん」と名付けて育てることにした。

今回から世話は俺がすることになり、雛期の給餌だけでなく日々のエサ・水の交換も俺がやった。
初めてのことだったが、給餌の楽しさはここで体験できた。あれはマジで楽しい。

結果的に、クロちゃんは俺をよく慕うようになり、いつも俺の周りうろちょろするようになった。
俺もまだ子どもだったのもあり、クロちゃんによくイタズラをしていた。子どもは残酷だ。
今思えば一番ひどかったのはティッシュを敷いてその上にクロちゃんをひっくり返してた。ティッシュで滑るからなかなか起き上がれないのだ。ひどい。

それでもクロちゃんは俺によく懐いていたのだが、
それが仇となり、ある日俺が誤って踏んづけてしまいそのまま亡くなった。

クロちゃんの一件があってからは、扉の開け閉めの時や足元に文鳥がいるときは、必ず声掛けをするように我が家の習慣になった。

ギンちゃん 桜文鳥♀ 2010~2013

程なくして、また文鳥を飼うことにした。今回も雛から育てた。
近所のコーナンには性懲りも無く虫かごにぎゅうぎゅうに集められてピャーピャー泣き喚く雛たちがいた。
俺は今回も一番うるさいやつにしようとしたんだけど、母親が「うるさいのはもう嫌や」というので、隅っこで大人しくしてる個体を敢えて選んだ。

名前は「ギンちゃん」だけど、シルバー文鳥ではなく桜文鳥だ。シルバーは高い。

今回も世話は俺がやったんだけど、一度やったことがあるから簡単にできた。
元気に育ってくれたんだけど、ギンちゃんは歌を覚えなかったことからメスであることが判明した。
ある時はカゴに卵を産んだりもしていたので、メスならではの体験ができた。

ギンちゃんも俺をよく慕っていて、当時高校生だった俺の勉強机にずっと居座っていた。
母親曰く、俺が不在の時でも学習椅子でずっと帰りを待っているらしい。どおりで椅子がフンだらけなわけだ。

ギンちゃんはよくわからないけど病気になってしまった。腫瘍のようなものができ、日々体力的にしんどそうだった。
可哀想だったので冬にはペットヒーターを導入した。(今思えばむしろ今までの文鳥たちはよくヒーターなしで冬を乗り越えていたものだ。。。)
日々しんどそうな中、ある日に父親が誤って踏んづけてしまいそのまま亡くなった。

良くも悪くも丁度俺が大学進学で家を出る1ヶ月前の話だ。
いずれにせよギンちゃんとはお別れすることが決まっていたのだ。

メイちゃん 桜文鳥♂ 2013~2018

ゴールデンウィークに実家に帰ると、そこには文鳥がいた。
もう飼わないと言いながらもなんやかんやで飼い始めたらしい。
5月に買ったので「メイちゃん」らしい。なんとも安直な、、、

メイちゃんは雛から母親が育てたみたいで、母親によく懐いていた。
逆に俺のことはなぜかめちゃくちゃ嫌いみたいで、帰省するたびに一生懸命攻撃を仕掛けてきた。

父親のことも嫌いみたいで、目を攻撃したこともあった。文鳥には目を近づけては絶対に絶対にダメだ。
焼き魚が好物で、よく骨を自分の巣に持って帰っていた。

メイちゃんは実家で最後の文鳥で集大成だけあったかなり長生きだった。
目立った事故もなく、7年くらいは生きたと思う。
最後は老衰で、ある日の朝に藁壺の中で息を引き取った。

ウリちゃん 白文鳥♂ 2023~

時は流れ現在。白文鳥の「ウリちゃん」を俺の家で飼っている。
ウリちゃんはペットショップで売れ残っていた個体で、キンカチョウの雛に混ざって販売されていた。
売れ残りとはいえ、特段怪我や病気はなさそうで餌もちゃんと食べるので、残っていた理由はよくわからない。

ちなみにウリちゃんはなんと5,000円で購入した。クロちゃんやギンちゃんの時代は500円くらいで買えたのに、エライ高騰したもんだ。

小さめの個体でおとなしめの性格からメス疑惑があったんだけど、歌を覚えようとしたことでオスだと発覚した。
おとなしかったのも最初の方だけで、環境に慣れたのか成鳥になってからは元気に暴れ回っている。

飛びながら歌うことができる過去に例をみない器用さを持つ。寝言も言う(鳴く)。
雛の頃から人馴れが凄まじく、単独で探索に行ったことは一度もない。案外寂しがりなのかもしれない。

もうすぐ2歳になろうというとこで、今のところは元気に過ごしている。
最近の文鳥は10年くらい生きるらしいので、まだまだ長い付き合いになりそうだ。

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