
今年の春に西本願寺で結婚式をしたので、レポートする。
というのも、自分たちも西本願寺で挙式をあげたいと思ってネットで調べた時に、情報が少ないと感じた。
そこで、西本願寺で結婚式を挙げることを検討している人へ参考になればという思いでレポートを書くことにした。
なお、情報は書ける範囲でとなる点、冠婚葬祭及び浄土真宗の専門家ではないので用語を間違えてしまう可能性がある点をご了承ください。
また、2025年春の情報なので参考程度にご参照ください。
yassan琵琶湖畔で文鳥と暮らす在宅エンジニア yassan です。仕事の生産性や生活の質を高めるアイデアを共有しています。
はじめに -なぜ西本願寺で挙式をあげたのか


シンプルに、俺が本願寺派の大学(龍谷大学)卒だから。
結婚式という人生における大きなイベントは、自分とゆかりのある場所でしたいと思った。
きっかけこそこんな感じだったけど、実際のところ式を上げるうえでの情報を整理すると嬉しいポイントが多かった。
- 京都駅から近くて、東京の友人も参列しやすい
- 京都駅 / 河原町からは距離があり落ち着いている
- 世界遺産に登録された建物で式の写真を撮ったりできる
- 厳かな仏前式で、披露宴とのギャップを作れる
妻は挙式についてはこだわりがなかったので、家庭としては特に問題なく本願寺が第一候補となった。
西本願寺の結婚式ってどんな感じ?概要紹介


仏前結婚式とは?
仏前結婚式とは、夫婦になることを仏さまに報告し、感謝と誓いを立てる結婚式だ。
ご先祖さま・両親・周辺の人間関係に感謝の気持ちを持ち、誓いを新たに助け合いながら生きていこうと心に思う式。
服装は和装で、チャペルのような派手な演出はなく、終始厳かで落ちついた空気感で行われる。
式の進行で、お経を読んだり、お焼香、誓いの言葉などがあるのが特徴。
西本願寺では、笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍 笛(りゅうてき)による雅楽演奏がある。
ちなみに、本願寺派の人じゃないと本願寺で挙式を挙げることができないかというと、そんなことはない。
どなたでも申し込み可能と公式ホームページに書いてある。
俺の家も、たしかに代々本願寺派ではあるが、特別どこかの寺に所属しているわけではないので、申し込み時の所属寺欄は空欄にしてある。
式場はどこ?
式は安穏殿の3階で行われる。
(1階は売店やカフェ、2階は何だったか忘れた。)
中の写真はこんな感じ。実際は写真よりも広く感じると思う。


参列者が待合をするようなスペースもあるし、両家用の控え室もある。
3階まではエレベーターがついているため、足が悪い方でも大丈夫。
また、会場は冷暖房がついてるのでそこも安心してほしい。
プランはあるか?
本願寺の結婚式プランは、たしか公式にはなかったはず。もしあったらすいません。
基本的には、周辺の披露宴会場が神社仏閣で挙式をやるプランを提供しているはずなので、パッケージで式全体を進めたい場合は披露宴会場に相談する形になると思う。
(特に神社仏閣の多い京都ではそういったプランを提供できる披露宴会場は多いらしい)
俺の場合も似たようなもので、パッケージ化こそされていなかったが、披露宴会場に挙式は外部で挙げたい旨を伝えると「挙式側のことはご自身で調整いただくことにはなるがOK」とのことだった。
なので、披露宴会場とは別に本願寺と調整していく形で準備を進めた。
パッケージで提供している場合は、本願寺への連絡も含めて披露宴会場がやってくれるんだろうと思う。
(俺はそのケースじゃなかったので詳しくは知らない)
定員や日取りの制限はあるか?
定員は公式ホームページによると 60名まで。
俺の時は30名程度で行ったが、たしかに60名入りそうに感じた。
日取りの制限は特になかったが、日に2組までなので割と余裕を持って決めた方が良い。
特に、披露宴と同日に挙式を挙げたい場合は、2つの日程調整があるので早め早めに進めておくのが吉。
予約〜挙式までの流れ


申し込み
結婚式をしよう!となった時に、先にも書いた通り挙式は本願寺を第一候補に検討することにした。
まず初めに日程調整ということで、電話での問い合わせから始めた。
電話では、2ヶ月分の空き状況について教えていただくことができた。
(俺の場合だと、秋ごろに式をしたかったので10・11月分を教えてらもらった感じ)
その情報を持ってブライダルフェアに参加して披露宴会場を決めたわけなんだけど、
残念ながら披露宴会場の日程とは合致せず、今度は披露宴会場側が空いている日程で本願寺が空いてないかを問い合わせる形となった。
最終的には、両者の空きが合致する日程が幸いにも2候補見つかった。
親族関係各所と速やかに調整して日程を確定させ、両者へその旨連絡した。
打ち合わせ
式の日程決めと並行して、打ち合わせの日程も決めていた。
打ち合わせの流れとしては、挙式会場の案内→申込書を書いて提出→敷地内の案内となる。
挙式会場、つまり安穏殿3階の案内では、会場や待合室の様子を確認したり、式の進行について確認する。
会場へ入場するところから退場するところまで、一通りは式の進行が確認できるので安心できると思う。
申込書は公式ホームページにある申込書のこと。
披露宴会場との調整もあると思うので、わからないところは一旦空欄にして後日メールでの調整とさせていただいた。
敷地内の案内とはつまり、報告参拝で歩くルートを辿ること。
合わせて、写真撮影のポイントの観点でも各所の案内をいただいた。
メールで詳細を詰める
打ち合わせ後は、申込書で持ち帰りにしていた箇所についてメールで詳細を詰めた。
俺の時で言えば、誓いの言葉の選択や朱傘を持つのが誰にするか、など。
あとは当日の披露宴会場から本願寺へ到着する時間や、逆に本願寺を出発する時間の調整とかもメールでした。
当日の実際の流れ


本願寺へ到着から挙式まで
10:20〜
披露宴会場で和装を整えファーストミートを終え、ブライダルカーで本願寺に到着。
到着は安穏殿前だったので、そのまま速やかに3階へ。
会場入りしてまずは15分程度の全体の流れを確認するリハーサル。
新郎新婦のリハーサル終了後は、親族がリハーサルするので後ろで座って待機。
そのあとは、挙式が始まるまでそのまま座って待機。
入り口から入ってすぐのところで待機しているので、参列者が着席しているのを後ろから見守れる。
ちなみに参列者視点だと、いわゆる”結婚式の受付”はないので係の方の案内に従って待合場所で待機し、時間になったら会場入りする感じ。
(こんな具合で、親族や参列者には式の開始前にちょっと見えてしまうので、いわゆるファーストミート的なことはできない)
挙式
11:00〜
(俺の場合は都合から親族紹介は無しにしているので、その点はご了承ください)
挙式の流れは、下記の通り。
- 開式の言葉
- 新郎新婦入場着席
- 司婚者入堂着座
- 勤行
- 司婚・誓いの言葉
- 記念念珠授与
- 結婚指輪交換
- 新郎新婦焼香
- 両家親族代表焼香
- 司婚者祝辞
- 司婚者退出
- 新郎新婦退出
- 閉式の言葉
雰囲気としては、何度も書いてあるとおり厳か。
雅楽演奏とお線香の匂いで身が引き締まる。
とはいえ、決して難しい顔をしているわけではなく、終始穏やかな表情で良い。
写真撮影
11:30ぐらい?〜
(時計を持参してなかったのでわからない)
挙式が終わったら全員で阿弥陀堂正面で写真撮影。
さっきまで厳かな空気だったけど、少しホッとしてわちゃわちゃした感じになる。
その後、阿弥陀堂門から御影堂までゆっくり歩き、報告参拝をする。
新郎新婦・朱傘もち・親族・参列者の順で列を作る。
結構観光客に写真撮られたりするのかなと思っていたが、たまたまなのか案外そんなことはなかった。
御堂の中でお焼香をし、また写真撮影タイム。
報告参拝と写真撮影にメリハリがあって非常に良い。
13:20の時間ギリギリまで写真撮影をして、披露宴会場へ向かった。
よくありそうな質問


挙式にはいくらかかった?
本願寺へは挙式のご懇志をお渡しする。
金額はお礼の気持ちで設定するため、人それぞれだと思う。
俺の場合は、下限額に少しだけ上乗せする形でお渡しした。
(具体的な下限額については、公式ホームページの要項を参照)
当初は下限額のつもりだったが、本当に良い挙式で大満足だったので、文字通り感謝の意を込めて可能な範囲で上乗せした。
ちなみに、ご懇志は式後となる。俺も式後にお渡しした。
カメラマンはどうした?
俺の場合はカメラマンは披露宴会場で手配した。
本願寺側からの手配をお願いすることもできると思うが、披露宴でまとめておいた方が俺の場合は都合が良かった。
外部のカメラマンだからと言って、何か制約があるわけではなく挙式進行中でも自由に行動して撮影いただいていたはず。
特段心配することはないと思う。
参列者の念珠は必要?
念珠は挙式に参加する人全員が必要。
新郎新婦ももちろん、親族・参列者全員が持ち込む必要がある。
新郎新婦は式中に記念念珠をいただくことは可能だが、記念念珠をもらうまでの念珠が必要だ。
なので、記念念珠がもらえるから持ち込まなくて良いということはなく、自分のもきちんと準備しておこう。
親族に小さい子がいるが参列しても大丈夫か?
どれぐらいの年齢なのかにもよると思うが、少なくとも俺の場合は3歳・5歳の甥っ子姪っ子が参列していた。
挙式中は大人しくしてくれていたが、報告参拝と写真撮影ではわんぱくっぷりを発揮していた。
公式の見解は俺は知らないが、おそらく大丈夫なんだと思う。そこはご自身で確認してほしい。
良かった点
仏前式がすごく良い
仏前式がとても良い。
仏前式の考え方は最初に紹介した通りで、周りへの感謝が一層深まるというのがもちろん一番だが、実理の観点で良いと思ったポイントもある。
それは、空気が非常に厳かなので披露宴とのギャップを作りやすいこと。
チャペルでの結婚式は、参列者から拍手や祝福の言葉をかけながら盛り上がる感じ。
対して仏前式は、念珠を持ち、お経を読んで、合掌して、お焼香して、と全く空気感が異なる。
でも逆にそれが良くて、メリハリが生まれる。
披露宴は言うなればパーティのようなものなので、そこでしっかり盛り上がることができる。
挙式でグッと引き締めて、写真撮影で一息し、披露宴で盛り上がる、そんなメリハリのある結婚式になる。
めちゃくちゃ良い写真が撮れる
振り返ってみれば撮った写真がすごく良い。
これは本当にさすが世界遺産だけあるという感じ。
挙式会場や御堂はもちろんのこと、敷地内にはいろんな撮影スポットがある。
ちょっとした通路や、奥にある門など、撮影スポットはたくさんあって、それもクオリティが高い。
そもそもの敷地がめっちゃでかいので、集合写真も横一列で難なく撮れる。
また、新郎新婦は和装で、参列者はだいたい洋装なので、自分たちが埋もれてしまう心配もない。
参列者も多少カラーリングを出すと思うが、新婦はなんせ白無垢なので被るわけがない。
写真だけじゃなくて動画もいい感じで撮れるのでご心配なく。
気をつける点
気温に要注意
式場である安穏殿は冷暖房がついており、そこは安心して大丈夫。
だけど、式後に報告参拝で外を歩く時間が結構ある。
猛暑や冬将軍のシーズンには、和装でこの道中を歩くのは想像するにかなりしんどいと思う。
当時の天候もコントロールできないので、やはり極端に気温が高い・低い時期はおすすめしにくい。
俺の時は5月だったから、小汗をかく程度で済んだ。
もう一つの候補日だった6月は、もうすでに30℃に迫る気温で、5月にしといて良かったと安堵。
親族にも役割がある
式中のお焼香や朱傘持ちなど、親族の出番は多い。
お焼香は代えが効かず、必ず親族がやらなければならない。(逆にいえば、親族であればそれ以上の指定はない)
俺の時は、新郎側が父・兄で、新婦側が母・妹にお願いした。
お焼香自体は決して難しい所作ではないが、式中に出番があることを親族には理解いただく必要がある。
親族紹介はやってないからよくわからない。詳細はご自身で確認してほしい。
朱傘は見た目通り結構重いし、風の煽りをもろに受ける。持ち歩くにはそれなりのパワーが必要。
力自慢の親族がいない場合は、朱傘持ちは本願寺のスタッフにお願いすることもできる。
本願寺挙式がおすすめする人、おすすめしない人


おすすめする人
仏前式をしたい人
なんといってもこれに尽きる。仏前式をしたい人にはおすすめ。
挙式はしたいが、チャペルでの式がイメージできない人もいると思う。
誓いも神様にするというより、仏様や周りの人にする方が性に合っている人もいると思う。
そんな人には仏前式が良いと思う。
あとは、俺の時そんな意図はなかったが、結果的に周りと一風違う結婚式となって差別化ができた。
結婚式というと、今はやはりチャペルでの式が主流で、何度も参列している人は飽きるらしい。
そんな中、仏前式をやると一風変わって印象に残る。
個人的には結婚式は自己満と思ってるし、差別化は気にせずやりたいようにやれば良いと思うが、それでも差別化に悩んでいる人におすすめ。
お寺のロケーションで写真撮影したい人
世界遺産にも指定されている本願寺で、結婚式の写真を撮って思い出を残したい人におすすめ。
結婚式はその時だけでのものではなく、その後の人生で何かのたびに思い出を振り返って楽しむものでもある。
そんな時、歴史ある大きくて立派で美しい寺での写真だと、より一層感慨深いものがあると思う。
もし迷っているなら、打ち合わせとか抜きにして単純に観光で一度本願寺へ行ってみるのが良いと思う。
和装、特に白無垢が着たい人
結婚式といえば和装、和装といえば白無垢。
これを着て結婚式をしてみたかったと思っている人にもおすすめ。
洋装はシュッとして鮮やかでそれはそれで良いんだけど、それとは別に和装のどっしりと奥ゆかしい感じも良い。
特に、本願寺というローケーションにもバッチリ合う。
白無垢は特に伝統的で儀式という感じが強まる。
白一色で洗練されて、非常に見応えがある。
1度はしてみたかったという人は、それを叶えるチャンスだと思うのでぜひ検討してみてほしい。
おすすめしない人
天候左右のリスクが許容できない人
挙式は室内なので天候に左右されることはないが、報告参拝や写真撮影はその限りではない。
もちろん天候が悪くても実施することはできるが、何かと都合が悪い。
だからと言って、天候はコントロールできないし当日の状況を受け入れるしかない。
この天候のリスクが許容できない人にはおすすめできない。
俺の場合は、天候が悪い場合は写真撮影はスキップする想定だった。「そん時はしゃあない」と割り切りができる人は大丈夫。
和装をしたくない人
和装をしたくない人も一定数いると思う。まぁ気持ちはわかる。
和装をしたことがある人ならわかると思うが、かなり体力を消耗する。めっちゃ疲れる。
俺の場合は、そのしんどさを知らないままに申し込んでしまっていたので、気合いでなんとかするしかなく乗り越えた。(当日はアドレナリンとかでなんとかなる)
あとは、披露宴もセットでする人にとっては、衣装が1セット増えるわけなのでコストがかさむ。
予算的にも和装が難しい人にはおすすめできない。
親族なしで友人たちだけで式をしたい人
親族なしで友人たちとだけで集まって式をしたいという人もいると思う。
本願寺での挙式は先にも書いた通り、親族に役割がある。
そのため、本願寺で式がしたい場合は親族の参加は必要なものと思っておいた方が良い。
さいごに


というわけで、西本願寺での結婚式レポートだった。
読者の参考になったならこれ以上のことはない。記事の感想とか質問があればコメントもらえると嬉しい。
俺と同じように、チャペルでの結婚式にちょっと抵抗がある人や仏前式に興味がある人は、ぜひ検討してみてほしい。








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