こんにちは、yassanです。
今回は「Fラン・コネなしから学歴ロンダリングを成功させる方法」を紹介いたします。
著者は、偏差値+10の大学院へ進学した学歴ロンダ経験者です。
記事の前半では、
学歴ロンダリングを成功させるポイントを3つにまとめて紹介します。
後半では、
実際に学歴ロンダした僕の感想や経験を紹介します。
また、著者の学問領域は「工学」「情報学」です。
学歴ロンダリングを成功させる3つのポイント
皆さまご存知だと思いますが、大学院の入試は大学入試とは異なるため、大学院へ進学するにはそれ用の対策をしっかりとる必要があります。
そこで、学歴ロンダリングを成功させる3つのポイント(1つの《WANT》と2つの《MUST》)を紹介します。
実績作りをしておく《WANT》
実績作りをしてください。
特に、Fラン大学からロンダする場合は、自分はその辺の大学生とは一味違うんだということを強調した方が良いです。
ここでの実績というのは、一風変わったものではなく、シンプルに研究に関する実績を出した方が良いでしょう。
なぜ実績が必要かというと、大学院の立場になったらわかります。
大学院としては、大学院に進学してもらった学生には大学院で実績を出してほしいと考えています。
そのため、現時点での所属大学で実績を出している学生には「うちの大学院に来ても継続して実績を出してくれるかも」と、期待をさせることができます。
よって、何かの競争が起こったときに有利に働きます。
では、実績とは具体的にどのようなものがあるのか紹介します。
国内の学会・研究会で研究発表をする
もっとも強力でかつ現実的な実績と言えば、研究発表でしょう。
(もちろん、研究室配属のタイミングは大学によるので、一概に現実的とは言えませんが)
研究発表は1番シンプルで最も強力です。
自分を売り込むときにも「〇〇で××という発表をしました」と言えます。
もし、入試に発表が間に合わなくても、論文を投稿しているというだけでかなり強力です。
研究発表が強力なのはわかるけど、いきなり研究発表なんて無理だ!なんて意見もあると思います。
たしかに、配属していきなりだと、研究テーマも決まってないし論文も書いたことないので、非常に難しいと思います。
でも、ここをなんとかする攻略法が実はあります。
それは 共著に載ること です。
いきなり第一著者になろうとすると、やはり大変です。
しかし共著であれば、メインの人たちよりも少ないコストで、名前を載せることができます。
ここで勘違いしてはいけないのは、共著だからといって言われたことだけ協力したら良いのではなく、自ら主体的に研究にコミットしていく必要があります。
あくまで、いきなり全部自分で研究発表まで持っていくのが難しいから練習のために、入試までに間に合わせるために使う手段です。
さて、共著に載るための最初のステップは、
今動いている研究プロジェクトを把握して、教員に一言「俺はこの研究に興味があるので参画させてください!!!」と熱意を伝えましょう。以上です。
卒論を進める
次点でできることといえば、卒論を進めることでしょう。
厳密には、「実績」とは言えないかもしれません。
ですが、論文にはなっていなくても、何かしらの研究結果がまとまっていれば(例えば、この条件で実験したときはこういう結果になったことはわかっています。とか)、誰かと話すときに、学部でもきちんと研究をやっているんだなと好印象を与えるでしょう。
大学院の立場になって考えてみてください。
「私は大学院に進学して研究活動を頑張りたいです!」と言ってる学生に「じゃあ今はどんな研究をしてるの?」と聞いて黙り込む学生は、ちょっとどうなの?って思うでしょう。
しっかり入試対策の勉強をする《MUST》
入試対策の勉強をしてください。
言わずもがな、ここで言う入試対策の勉強とは、机に向かってガリガリやるあの覚えるだけの勉強と、面接対策です。
なぜ入試対策の勉強をするのが大事かと言うと、まぁわざわざ言うまでもないと思いますが。
どれだけ教員に君にぜひ来てほしいとスカウトされても、残念ながら最低限の点数を出さないと進学することはできませんし、面接官を納得させることができないと進学することはできません。
では、入試対策とは具体的にはどうしたら良いか紹介します。
筆記:過去問を解いて対策する
伝家の宝刀、過去問です。
これまで多くの単位を我々に与えてくれた過去問ですが、今回も大活躍します。
やはりどの大学院にも傾向があります。
過去問を解くことでこの傾向に馴染むことができ、解きやすくなるでしょう。
頼りになる過去問ですが、手に入らなければ意味がありません。
Webで公開しているところもあるみたいですが、まぁ進学先にしたい研究室に訪問したときに、未来の先輩に過去問をもらうのが良いのかもしれません。
面接:就活で対策する
面接の対策は、就活でやりましょう。
もちろん、実際の会社のやつです。
面接は数がものをいいます。数をこなして、改善を繰り返せばうまくなります。
これが最短ルートです。
実際の企業で面接することには多くのメリットがあります。
まず、本物の緊張感があるので質の良い面接対策ができます。
もう一つは、(面接をすることで、ひいては内定をとることで)大学院へ進学できなかったときのセーフティネットが用意できます。
また、進学したあとドクターに進まず就職する人は、就活や企業を知ることができるので、未来の自分への投資になります。
これだけメリットがありますが、なんとなく気が引けると言う人は、大学の就職課かなんかで練習するといいんじゃないでしょうか(効果は薄い可能性もあります)。
教員に個人でアポをとって会いにいく《MUST》
Fランでコネのない学生にとって最も大変なのはこれでしょう。
教員に個人でアポをとって会いに行ってください。
自分は不幸にならないためにもMUSTです。
気になる研究室はどんどん訪問しましょう。
なぜ、これが重要かというと、まぁなんていうか、ミスマッチの確率を下げるためです。
教員としっかり話し合う時間を設けることで、自分の取り組みたい研究とあっているか、その環境は自分に適しているかの判断ができます。
こちらについて、もう少し深掘りします。
必ず個人でアポをとる
必ず個人でアポをとってください。
理由は、教員としっかりコミュニケーションがとれるから、だけではありません。
それは、熱意が伝わることです。
例えば、自分で全国各地の研究室を調べて、その中からこの研究室を見つけて、自分でアポをとってまで会いに来る、とすると、研究に対する熱意と行動力があると感じますよね。
研究室というのは、やはり研究に前向きに・熱心に取り組む人を募集しています。
このように、熱意が伝わる行動はとても効果的です。
そのほかのメリットとしては、入っちゃいけない研究室がわかります。
正直、Fランからの来客者ってたぶん歓迎されないこともあると思います。
個人でアポをとっているとその辺がリアルに実感できるので、良い経験になるかなと思います。
(余談ですが、Fランに入ったからにはFランでしか経験できないことを経験した方が人生面白くなると僕は思ってます)
まぁ、時には諦めも肝心です。色んな研究室をのぞいてみましょう
研究室公開イベントは行ってもあまり意味はない
研究室公開イベントは、行っても行かなくてもどっちでもいいです。
いずれにせよ、このイベントだけで研究室を判断するのはやめた方がよいでしょう。
結局のところ、公開イベントは研究室の上っ面を知るだけです。
また、下手したら教員や学生が忙しくて、せっかく訪問に来たのに話が聞けないみたいなことがあります。
そもそも、こういったイベントで研究室を訪問しても、その他大勢のうちの1人になるだけで、熱意が伝わりせん。
時間やお金はかかるかもしれませんが、個人でアポをとって会いにいくのが効果的です。
学歴ロンダで偏差値+10の大学院に進学した僕が思うこと
前半部分いかがでしたでしょうか。
当たり前のことが多かったと思いますが、現実はそんなもんです。
後半では、上述の信用性を高めるためにも、少し自分語りをさせて戴きます。
僕のを基準にして、自分に何が必要なのか、あるいは本当に学歴ロンダすることが、ひいては進学することが幸せな道か考えてみてください。
略歴紹介
僕の略歴です。
研究室配属から大学院に入学したところまでお話します。
その後のことは、またの機会にします。
研究室配属
僕の大学では3回生の夏に配属が行われます。
幸い成績に関しては敵なしだったので、研究室を自由に選ぶことができました。
研究室を選んだ理由についてはこちらの記事に書いてあります。
配属してまもなく、居心地の良い空間を作るために、頻繁に研究室に行っていました。
(ちなみに研究室には先生の趣味で置いてある紅茶がタダで飲み放題ですし、冷暖房も完備、書籍もいっぱいあったので端的に言えば最高でした)
最初のころは進学する気もなかったですし、むしろいい感じの会社入るぞーくらいの気持ちでした。
そうして研究室生活が始まりましたが、ある日先生に課題的なものを投げられました。
そのとき暇だったのもありますが、「どうせできないだろう」と挑発されたので頭に来たので取り組みました。
結果、数分でその課題を終わらせると非常に驚かれ、解いた手順をまとめさせられました。
その一件でかなり先生に気に入られ、そこから、先生や先輩の研究を手伝う日々が始まりました。
研究に明け暮れる日々は案外楽しく、バイトもやめて毎日研究室に通うようになりました。
思えば、ここまで何かに打ち込んだことはないし、みんなと協力して何かに取り組むことはとても楽しかったです。
先輩たちはちょっと技術に関するスペックが低いけど、優しいし僕の知らない色んなことを教えてくれました。
そうしているうちにいつの間にやら、こんな生活をもう2年続けたいなと思うようになり、進学を決意しました。
じゃあ学歴ロンダリングしたのはなぜ?というのは後述します。
偏差値45の私大から偏差値55の国立大学へ
偏差値がその大学の学力を語っているわけではないのは重々承知ですが、わかりやすさのために数字を出しました。
というわけで、見事学歴ロンダリングしました。
内面は特に変わったわけでもないのに、国立大学院生というレッテルを得ました。
親は進学するのに反対してたわりには喜んでました。
周りからもお前すげぇなみたいな感じで祝われました。
僕自身も、これから高い研究意欲を持った仲間たちと切磋琢磨する日々が始まる!と期待をしていました。
その後どうなったかは、別の機会にお話します。
やっぱり大変だった
Fラン大生の学歴ロンダはやっぱり大変です。
そんな大変だったポイントを振り返ります。
就活と同時並行
進学は親から反対されます。
なぜならば、学費がかかるからです。私大ならなおのことです。
でも親の立場になって考えると当たり前のことなんです。
お金と若い時間とっても大事です。Fランなら、進学後の就職も心配されます。
どうしても進学したかった僕は「それなら国立大ならええか?」と聞いたところOKをもらったので、私大は候補から消えて国立大をターゲットにしました。
しかし、もう一つ条件を出されました。
それは、「就活をすること」です。
親は僕が国立大に進学できるとはとても思なかったのでしょう。
無理もありません。(これまでほとんど勉強してなかったからです...)
セーフティネットを用意することは非常に大事です。それは僕もわかっています。
なので、3月から入試まで、就活&研究室探し&入試対策&研究活動を同時にやっていました。
まぁ、すごく大変でした。
余談ですが、このときの就活で惨敗した経験が、2年後に大大大活躍します。
色んな大学を回る
国立大をターゲットに絞った僕は、自分のやりたい研究分野と照らし合わせて色んなところにアポをとりました。
時にはメールを無視されたり、訪問したらやんわり進学するのを拒否されたりしました。
やはり、人に受け入れられないというのはけっこう心にきます。
そんななか、ある研究室に「来たいならおいで」と言ってもらえました。
あの時は本当に嬉しかったです。
受験勉強はなおのことやる気になりました。
学歴ロンダリングしようと思った理由
ここまで読んでいただいている方はなんとなくわかったと思うのですが、
実は、僕は別に学歴ロンダリングがしたかったわけではありません。
結果的に、世間一般に言われる学歴ロンダリングを実践した人になっただけです。すいません。
先にも述べたとおり、親からの要望もあったというのもあります。
また、学部の研究室もその年で最後だったのもあって、どちらにしろ進学するなら外部しかありませんでした。
とはいえそんなネガティブな理由ばかりでなく、進学するなら研究をしっかり取り組めるところが良かったので、今よりレベルの高いところに行きたいなぁくらいの気でいました。
まぁそんなわけで、僕は学歴をロンダリングした身ですが、Fラン卒であることも誇りに思っています。
いまでも、フォーマルな場で自己紹介するときは、「大学は〇〇大学で、大学院は××大学院です」と必ず言います。
周りからは「なんなんコイツ...って思われてそうですね」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
珍しく書きたいことがたくさんあって、書ききれない記事になりました笑
学歴ロンダリングについて賛否両論ありますが、別にどっちでも良いと思います。
今の所属組織と合わないとか、他を見てみたいっていう理由で学歴ロンダしても全然良いと思います。
実際、僕は2つの研究室を所属したことで、研究室の色というか、良いところと悪いところを学べました。
どんな道に進むのであれ、僕はあなたを応援しています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。