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【ITエンジニア】Kindle出版やってみた感想

2024年6月5日

こんにちは、yassanです。
今回は、Kindle出版やってみた感想を紹介したいと思います。

この度、AWS Organizationsに関するKindle書籍を出版いたしました。
時間ができたらやってみたいと思っていたので、丁度の有休消化の機会を活用して挑戦してみました。

出版した書籍はこちらになります!
Kindle Unlimited会員だと無料で読めるので、ぜひ読んでみてください。

AWS Organizations入門 Kindle版
created by Rinker

今回は、この書籍を作っていく中で思ったことなどを発信します。
これからKindle書籍を出版してみようと考えている方の参考になるかと思います。

所感

生成AIが便利すぎる

生成AIが便利すぎます。最早これが言いたいために、この記事を書いたようなものです笑

具体的にどのように便利かというと、この3つになります。

  • コンセプト・章立ての壁打ち
  • 汎用的なコンテンツの作成
  • 表紙の作成

これから詳細にお話ししていきたいと思います。
ちなみに、私が使っていた生成AIは、ChatGPTのみとなります。

コンセプト・章立ての壁打ち

言うまでもなく、生成AIの一般的な使われ方としても有名な壁打ちです。

自分の思考の整理になりますし、客観的な観点でのコメントをもらえます。

初稿の章立てを自分でも作成し、ChatGPTでも作ってもらい、その差分を見ながら過不足を調整しました。
僕が書籍を書くための技量が不十分な箇所や、わざわざ章にしなくてもいいところは削ります。
逆に、僕が書きたいものや、書籍として掲載が必要に思える項目は追加します。

また、僕は書籍の中で、AWSマネジメントコンソールのスクリーンショットを活用した手順を一切掲載していません。
この理由は、マネジメントコンソールのアップデートが早く、丁寧に手順を書いたとしても、すぐにそれが正しい手順ではなくなる可能性が高いからです。

これは、ある意味で書籍作りにおけるコンセプトで、このコンセプトをChatGPTのメモリに記憶させて、その後のやりとりでもそのルールは守るようにしました。

汎用的なコンテンツの作成

これも生成AIの一般的な使われ方だと思いますが、文章を作ってもらいました。

人によっては、完璧なプロンプトを作って一発で文章を生成するやり方をするかもしれませんが、
僕の場合は、何度か対話を進めながら少しずつ文章を最適化していくようなやり方をしました。
(とはいえ、最低限のプロンプトテクニックは活用していますが...)

文章の流れがスムーズな叩き台を作ってくれるので、本当に便利でした。
最後は僕の方で手直ししていますが、体感では文章の60%くらいはChatGPTに作ってもらったんじゃないかと思います。

表紙の作成

表紙の作成というか、アイコン的なものを作ってもらいました。

僕はデザインとかやったことがないので、ChatGPTに全部頼る形になりました。
DALL-Eにプロンプトを投げてアイコンを作ってもらい、それをベースにFigmaで文字を上にのせました。

ちなみに、書籍内の図は全てdraw.ioで作っており、ここには生成AIは活用していません。

無名だと収益性は低い

皆さん気になっているかと思いますが、儲かるかどうかですね。。
結論から言えば、収益性はかなり低いです。

出版が完了すると、KDP(Kindle Direct Publishing)というプラットフォームで売上のグラフやレポートを見ることができます。
出版してからというものの、毎日チェックをしているのですが、結果はなかなか厳しいです。

当たり前ですが、本を出版すれば無条件で売れるわけではなく、適切なマーケティングが必要なんだなと実感しました。

書籍を作るのにかかった時間から考えて時給換算すると、余裕で大阪市の最低時給を下回ります。
収益性はあまり期待しない方がいいかと思います。(特に、初めての出版なのであれば...)

アウトプットの場としてあり

アウトプットの場として、Kindle出版はありなのかなと思いました。

文字数が多くて章立ても必要なので、技術ブログよりも時間とかコストは当然かかります。
なので、決して手軽ではないですが、逆にしっかりと体系化を自分の中で実施することは、大変だけどためにはなるかと思います。

また、公衆の面前に晒されますので、社内で完結する勉強会よりも、叩かれるリスクがかなり高いです。
ブログと違って閲覧することに対して料金が発生するので、仕方ないですね。。

Kindle出版の際は、Amazonの審査が入りますので、めちゃくちゃなものだと審査が通らないと思います。
どこまでの内容を見て審査しているかはわかりませんが、最低限のクオリティは求められます。

日々のアウトプットには向いていないかもしれませんが、僕のような転職の間でまとまった時間が取れる方のアウトプットにいいんじゃないでしょうか。

大変だけど楽しいからみんなもやってみよう!

Kindle出版は、生成AIの登場でかなり楽になりましたが、最後まで作りきるのは簡単じゃありません。

根気よくプロンプトを叩き直して、自分の頭を整理して、文章を作って、間違ったことを書いていないか調査して、作った文章を読み直して、、、
なかなかまとまった時間がないと取り組むのが難しいこともあります。(日が経つと単純に書いた内容も忘れるので)

それでも、自由に構成して自由にコンテンツを書いて、出来上がっていく過程を楽しんで、最後に審査が通った時の達成感は、やはり思うところがあります。

少なくとも僕はやって良かったなと思いますし、今後も(あるかわからないけど)まとまった休みがある機会に、kindle出版に挑戦したいなと思います。

以上になります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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