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【クラウドエンジニア】2回目の転職活動記【SESからメガベンチャーへ】

2022年8月9日

お久しぶりです、yassanです。
少し前から転職活動をしてまして、先日無事内定をいただけたので雑記的に思ったことを書こうと思います。

とはいえ、ただの自分語りになってしまわないように、これをやっておいて良かった・悪かったみたいなことも紹介します。
今回の転職では、SESでインフラエンジニアとして働いているポジションから、メガベンチャーのクラウドソリューションアーキテクトにキャリアアップしたというところがポイントです。
なのでSESとして働いていて、ステップアップの転職をしたいと思っている方の助力になれば幸いです。

(追記)かなり熱量のこもった渾身の記事となりました。長文になってしまいましたので、コーヒーでも飲みながらゆっくり読んでください。

概要

簡単な自己紹介

簡単に自己紹介しておきます。

  • 今年で28歳(キャリア3年と少し)
  • 情報学修士課程修了
  • 1社目(前職):メーカーにて社内SEとして2年弱勤務
  • 2社目(現職):独立系ベンダーにてSESとして1年半勤務(常駐期間は1年)
  • 直近では、客先にてAWSを使ったインフラ環境構築案件を中心に複数の構築案件に従事
  • 社内調整、基本・詳細設計、構築、テスト、リリース、運用保守、ヘルプデスクなど一通り経験
  • AWS / Ansible / LinuxOS / Python あたりが比較的得意
  • AWSソリューションアーキテクト(プロ・アソシエイト)、LPIC Level1取得済み
  • 楽しく仕事をすることが一番大事

経歴的な意味での
アピールポイントは、AWS・Linuxの実務経験と資格取得などの継続的な学習です。
ウィークポイントは、2年以内の短期離職が2回目となることです。

ざっくりとスケジュール感

4月:
目標としていたAWS SAPを取得
SESを終了して、自社に帰ってくるように圧力がかかる
自社に帰るのは乗り気じゃないし、かといってこのままずっと客先で続けるのも悪くないけど違うなと思う(理由などは割愛)

5月:
市場価値を測るために転職活動をとりあえず開始
AMBIに登録していくつかエージェントからのスカウトをもらい、検討
アイムファクトリーさんのエージェントサービスを利用
履歴書作成・職務経歴書作成
求人を紹介してもらって、いくつか書類選考に応募

6月:
1次面接や適性試験・Webテストをこなす
内定でたら実際に転職しようかなと思う

7月:
最終面接を受けて、内定をもらう
退職の意向を伝える

ちなみに、通過率はそれぞれ

  • 書類選考 (5/8) → 62%
  • 一次面接 (2/4) → 50%
  • 最終面接 (1/1) → 100%

です。

通過数に対して次の選考母数が減っていってるのは、先方の都合でキャンセルになったり、こちらから辞退したからとなります。
最終的に第一希望の会社さんに内定いただけました。

振り返り

面接でよく聞かれたこと

志望動機や転職理由といった基本的なことは除いて、よく聞かれたことをいくつかピックアップします。
参考にして面接対策いただければと思います。

資格取得は会社から言われて取ったのか?自分から取りに行ったのか?

これは100%聞かれました。

おそらく、受動的か能動的(=主体的)かという部分を見ていたと思います。
なので、嘘にならない範囲で極力後者の理由になるように回答を準備した方が良いと思います。

例えば、
「業務で身につく知識にはムラがあるため、体系的にその分野を学習したかったから」
「仕事で活躍したいけど、何から手を付けていいのかわからなかったので、まずは資格を取ることにした」
なんてのが良いのでないでしょうか。

個人的には、難易度の高い資格を持っているときほど、この質問が来そうな気がします。
なので、資格を持っているだけでアドバンテージになると安心せず、「なぜ資格を取ったのか」というところまで落とし込んでおくことをお勧めします。

ちなみに僕の回答は後者です。
AWS SAPは、AWSを触り始めたころのある種の目標・憧れで、実務経験をそこそこ積めたこともあり自分の腕試しのために受験しました。
(聞かれたら答えますが、)会社からの指示や補助金制度などは一切なかったですが、合格後に社長が焼肉に連れてってくれました。
50%くらいの面接官さんが笑ってくれました。

これから伸ばしたい技術領域は?

これもほぼ100%聞かれました。

おそらく、仕事内容のマッチング度と技術への興味関心の2点を確認したかったのかと思います。
なので、本当に興味関心があり、かつ実業務と離れすぎてないやや現実的な回答を準備した方が良いと思います。

例えば、
「今の業務でリリースに時間がかかってしまっていて、効率化したいと思っている。なので、今後はCI/CDをやってみたいと思っている」
「セキュリティインシデントの対応を何度か経験し、セキュリティ意識が高まり興味がわいた。なので、今後はセキュリティ部分を強化したい」
なんてのが良いのではないでしょうか。

普段仕事をしていく中で、色々と工夫できないか考えているはずで、それを素直に伝えれば(極端に求人とかけ離れてない限り)基本的には問題ないと思います。
納得感を持ってもらうためにも、なぜその技術領域なのかに対するこうようなエピソードが混じっていると非常に良いと思います。

ちなみに、僕の回答は「Infrastrcture as Code(=インフラ環境のコード化)」です。
これは真に僕が思っていることで、構築業務やドキュメント作成の負担を減らすためにやはり取り組むべきテーマだと思うし、そして興味もあります。
すでにCloudFormationやAnsibleを使ったことはありますが、まだまだ触りのところしかできてないので、もっと本格的に取り組みたいです。

今後のキャリアプランは?

これもほぼ100%聞かれました。

言うまでもなく、どういったエンジニアになりたいのかというところをきちんと考えているのか?というところを確認したかったのかと思います。
なので、今後のキャリアプランの回答を準備した方が良いかと思います。

準備した方が良いと言われても、「キャリアプランって広すぎて何をどう決めたら良いのかわからない!」なんて方も多いかと思います。
そういう時は、以下に絞って話すと組み立てやすいと思います。
それは、「マネージャー or プレーヤー」です。

エンジニアのキャリアと言えば超超超ざっくり分けるとこの2つに落ち着きます(異論は認めます)。
自分は5~10年後にマネージャーとして働きたいか、プレーヤーとして働きたいかで考えてください。
必ずどっちかを選んでください。

考えるうえで、「両方」とか「決められない」とか言い訳はしない方が良いと思います。
自分の中でハッキリ決められないと、面接でもハッキリ言えないことは間違いないですし、モゴモゴしてると印象が悪いです。
かといって、「両方」は現実的じゃないし、「決められない」だとキャリアプランが決まってないのに転職を考えるのは、転職に対する説得力がかなり弱まります。
決めるのが難しいのは重々わかりますし、僕もとても悩みましたが、決めてしまうとそれに向かうだけなので精神的にすごく楽になります。

ちなみに、僕の回答は「マネージャー」になることです。
前提として「エンジニアとして十分な知識・経験を積むことができてから」というのがあったうえで「マネージャーとプレーヤーの2分であれば、マネージャー」というのが厳密な回答になります。
すると面接官から「マネージャーとは、案件をコントロールする方か、人を育てる方かどちらか?」などを聞いていただけます。(この質問も75%くらいの確立できました)
「僕の場合は前者で、チームビルディングから取り組んで案件のかじ取りをしたい」と自分の中で決めているとハッキリ回答できました。
ぜひ、自分はどっちかの立場を明確にしたうえで面接官とコミュニケーションをとっていただきたく思います。

転職活動に向けて・転職活動の中でやっておいて良かったこと

次に転職活動に向けて・転職活動の中でやっておいて良かったことを紹介します。

普段の仕事での気づきや意識してることを振り返って文字に起こしてみる

職務経歴書を作っているときに経歴を振り返ると思います。
その際に、それぞれの仕事の中での気づきを思い出して、それをメモしておくのをおすすめします。
(提出する職務経歴書に直接メモするのではなく、面接中に見る自分の手元の方にメモしてください!)

メモしておくと何が良いかというと、質問に対しての回答をプラスアルファすることができます。

例えば、
「○○の案件ではPythonを使われていたのですね、けっこうコーディングはできる方ですか?」という質問に対して、
「そうですね、Lambdaで簡単な処理はさせられるくらいのコーディング能力はあります。」と回答したとすると、
面接官には「ああ、Pythonはできなくはないけどぼちぼちなのね」で終わってしまいます。

しかし、その案件の中での気づきをメモしておくと、
「そうですね、Lambdaで簡単な処理はさせられるくらいのコーディング能力はあります。ですが、Pythonで言えば環境管理の部分ならかなりできると思います。この案件では、Pythonのバージョン管理やライブラリの管理が非常に複雑でしたが、開発中はほとんどエラーなく開発を進めることができました。」とプラスアルファの回答ができます。
すると、面接官にはPythonのコーディングはイマイチという印象よりも、Pythonそのものの理解はできており環境構築はできるというプラスの印象に置き換えることができます。

実際に僕が聞かれた質問の例だと、
「マネージャーを目指したいということですが、ではマネージャーになるためにはどういったスキルが必要だと思いますか?」という質問がありました。
ぶっちゃけると、どういったスキルが必要かはまだよく調べられておらず、ちょっとピンチでした。

ですが、後輩に教えながら進めるとある案件で、「他人に完全にまかせてしまうのって怖いから難しい」という気づきをメモしていました。
(すいません、実際は頭の中のメモです)

つまりは「これやっといて」と丸投げすると出来上がったものが本当に自分がほしいものなのがあがってくるか不安でつい途中で見せてもらったりすることです。
後輩の教育なので今はそれで良いかもしれないですが、マネージャーになってタスクをメンバーに振っていってからいちいち各メンバーのタスクの状況を逐一理解するのは、時間が膨大にかかってしまいます。

なので、いずれマネージャーになるには、メンバーを信じてまかせてしまうということができないと、自分がパンクしてしまうなという気づきを持っていました。

少し脱線してしまいましたが、上記の気づきをもって、僕の回答は
「まだ何が必要かという洗い出しはできていません。ですが、少なくともこれはできないとなと思うことが最近の案件でありまして、それは~(上記の気づきを話す)。」といった具合です。
面接官の方も納得してくださり、しっかりとした回答ができたと思います。

気づきを準備してなければ、ただの「考えが浅いやつ」で終わってしまっていたかもしれません。
ぜひ自分の経歴を振り返るときに、一緒に気づきを思い出してみてください。

エージェントの活用

エージェントをどんどん活用して、書類や面接対策の精度をあげましょう。

書類は誤字脱字のチェック、面接対策は回答サンプルの整合性・一貫性やNG回答がないかのチェックをやってもらいましょう。
気になる求人を見つけたらエージェントに連絡して、取り扱っていないか確認してもらい情報があれば教えてもらいましょう。

.......なんてことぐらいは、僕に言われなくてもわかりますよね。
僕がエージェントの活用ですごくやって良かったと思うことは、話を聞いてもらうことです。

話を聞いてもらうといっても、愚痴とか世間話とかそういうことではなく、
自分の考えがまとまらないときは、いわゆる壁打ちのように話を聞いてもらうということです。
(初回の面談以外は、迷惑にならないように長くても30分くらいです)

先ほどはいっちょまえに自分の考えをハッキリさせようみたいなことを書いてましたが、
僕も最初から自分の考えをハッキリ持っていたわけではありません。
考えがまとまらなかったり、決断ができなかったりすることは多々あります。

そういったときに、考えていることを誰かに話してみるということはかなり有効だと思います。
家族や友達に話すのも全然良いと思うのですが、転職の悩みにおいてはエージェントに話すことの方を僕はおすすめします。

というのは、エージェントはある意味で自分にとって赤の他人だから緊張感が生まれるからです。
家族や友達だと話をしてもどうしても緊張感が薄れてしまい、結論が曖昧なままになったりしてしまいます。(少なくとも僕はそうなることが多いです)
適切な緊張感があった方が、考えをまとめなくては、決断しなくてはと自分を駆り立てることができます。

また、エージェントと自分には共通した「転職を成就させる」という目的がありますので、
話をしていて「それは面接で言った方が良い or 言わない方が良い」とアドバイスをいただけたり、志向に沿った求人を探してもらえたりします。

ぜひ、転職に悩んでいる人こそエージェントに軽くても良いので相談してみることをお勧めします。(もちろん迷惑にならない範囲で)

ちなみに、僕が利用したのはアイムファクトリー転職エージェントサービスです。
興味があればこちらにまとめてますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

転職活動に向けて・転職活動の中で気を付けること

次に、転職活動に向けて・転職活動の中で気を付けることを紹介します。

転職理由・志望動機をしっかり練る

転職理由・志望動機をしっかり練って、合理性と一貫性があるものにしましょう。
他人が聞いても納得できるようなものに仕上げないと、面接でボロがでます。

これは別に、嘘をつけといっているわけではないです。
おそらく、大半の人がうまく言葉にできないだけですので、時間をかけて焦らずじっくり向き合えば解決するはずです。
それをサボって、上っ面だけの理由を作ってしまうと、面接官の方もわかってしまいます。

転職理由で言えば、
「転職理由は何か?」
「転職のきっかけとなったのは何か?」
「転職先に何を求めるか?」
が良く聞かれます。

過去に転職歴がある場合は、過去の転職理由も含めて聞かれることがほぼ確実です。
(面接官の方も意地悪をしたいわけではなく、会社と社員が互いにハッピーでいられる関係になれるかどうかを見ているはずです)

もし転職理由が原因で落ちてしまった場合、
しっかり練って自分で腑に落ちた転職理由の場合は、「ああ、合わなかったんだな」で次に切り替えられます。
しかし、中途半端な転職理由を伝えて落ちた場合は、なんとなく踏ん切りがつかなくて自分の中でもやもやが残りますし、何より機会損失です。

転職理由と志望動機はしっかりと練って、エージェントさんと話しながら自分の中で落とし込んでいってください。

Webテスト対策

Webテスト対策も、必要に応じてやっておきましょう。
実は僕は一番ここに苦戦しました。

Webテストといっても、特別なテストのことを指しているわけではありません。
新卒の就活をやったことがある方なら誰でも知っているような、あのテストです。

IT業界で働いていると、どうしても思考が設計やアルゴリズムによってしまいます。
義務教育とその延長でやった英語・数学・国語の知識が、身についているはずでも久しぶりだとなかなかうまく解けません。

ネット上に練習問題はたくさん転がっているので、それらをいくつか解いて簡単に対策をしておくことをお勧めします。

ちなみに、適性検査もよくあるのですが、そちらは特に対策は必要なく素直に回答したら良いと思います。

最後に感想

最後に感想です。完全に自分語りです。

自己紹介でも書いた通り、僕は今回2回目の転職となります。
新卒入社したときは「定年まで勤めあげるぞ~」と思っていたのですが、人生何があるかわからないものですね。
自分のやりたいことに向かっていったら、自然とこんな感じのキャリアになりました。

(前回があかんかったわけではないですが)今回の転職はなんというか、本当にうまくいったなと思います。
上手くいった大きな要素としては、この1年の実績が一番大きいかなと思います。

最初にAWSの仕事がしたいと思ってから何年でしょうね、もう2年くらいになります。
そこから実際にAWSの仕事まで1年くらいかかりました。

それから1年はAWSをはじめインフラストラクチャ漬けの1年で、大変なことの方が多くて、でも充実していたそんな1年でした。
一方で、自分の中でエンジニアとしての向き不向きについて確信を持てました。
クラウドアーキテクチャを考えるのは楽しいし、この先も続けたいと思えました。

色んなことを経験させていただいたので、現職の会社さんと派遣先の会社さんには本当に感謝しています。
辞めるときも「立場(≒組織)は変わるけど今後ともよろしく」スタンスでお互いに良い関係で辞めることができました。
またいつか一緒に仕事する機会があれば良いなと思ってます。

あとエージェントさんの協力もかなり大きな要素と思います。
日程調整や求人探しは完全にまかせられていたので、僕は書類作成と面接対策だけに集中することができました。
現職がけっこう忙しい時期だったので、とても助かりました。

そんなわけで一言でまとめると、色んな人の協力があって今回の結果につながりました。

というわけで、今回は僕の2回目の転職活動について紹介しました。
転職を検討されている方や、キャリアに迷っている方の助けになれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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