こんにちは、yassanです。
今回は「AWSとは?初心者向けに超絶簡潔に説明」を紹介します。
AWSについて全く知らないのに、上司にいきなり「AWSってのが流行ってるからなんかやれや」って言われた方、「機械学習でなんかやれや」って言われた方、「なんか環境作ってや」って言われた方、お疲れ様です。
AWSが何かもわからないのに無茶振りされたら困ってしまいますよね。
そのような、AWSを全く知らない方向けに、AWSの導入部分を簡潔に説明しました。
これを気に興味を持っていただいて、一緒にAWSの勉強ができると嬉しいです。
AWSって何?一言で頼むわ
AWSってなんでしょうか。
クラウド? それともソフトウェア? いやいや機械学習ツール?
まぁそんなに堅苦しく考えるのやめましょう。
ずばり、一言で言うと「サービス」です。
サービスです。
みなさんも毎日使っていますよね。
Google検索、Netflix、スマートフォン、車、電車、レストラン、電気ガス水道ぜーーーんぶサービスです。
対価を支払って利用することで生活や仕事が豊かになるあれです。
AWSっつっても、結局は単なるサービスにすぎません。
(いやもちろん世を変えたすんごいサービスなんですけどね)
と言うわけでAWSはサービスです。
じゃあ対価を支払うことで何を提供してくれるサービスなんでしょうか。
それは、、、、色々です。
色々あるからAWSはすごいんですけど、色々あるからとっつきにくいのです。
そんな色々あるサービスを、これから3つの群に分けてご紹介します。
サービスの分類
サービスには、SaaS・PaaS・IaaSの3種類があります。
難しく考えないでください、最後のSはServiceです。
これらも名前は難しそうですがただのサービスです。
SaaSが上層、PaaSが中層、IaaSが下層のサービスになります。
みなさんがお持ちのスマホを例にあげると、
・SaaSの例が、LINEやTwitterなどのアプリ
・PaaSの例が、(厳密には違いますが)AndroidやiOSといったOS
・IaaSの例が、スマホ本体
と言った具合です。
※OS提供サービスはIaaSに該当します。
SaaS(アプリケーションサービス)
SaaSはアプリケーションサービスの略称です。
レイヤーが上のサービスですね。
具体的には以下のサービスなどがあります。
- AR・VR → Amazon Sumerian
- ビデオ会議・チャット → Amazon Chime
- 機械学習 → Amazon SageMaker など
ここで注意しておきたいのは、これらのサービスは、それらの目的を達成するためのツールを提供するということです。
つまり上の例だと、何らかのAR・VR製品を提供するのではなく、AR・VR製品を制作する環境を提供するサービスです。
この環境を利用する対価として、Amazonにお金を払うってわけですね。
ビジネスの場で出番が多そうなのは機械学習でしょう。
RPAが流行っていますし、取り組んでいる組織も多いのではないでしょうか。
後述の各サービスと組み合わせて、情報収集から分析までシームレスに行うことができるのは、幅広いサービスをもつAWSの特権と言えるでしょう。
PaaS(プラットフォームサービス)
PaaSはプラットフォームサービスの略称です。
レイヤーが真ん中のサービスですね。
具体的には以下のサービスがあります。
- データベース → Amazon RDS, Amazon DynamoDB など
- アプリケーションサーバー →AWS Elastic Beanstalk
- エンドユーザーコンピューティング → Amazon WorkSpaces など
PaaSは少し説明しづらいのです。
PaaS単体で使う事は少なく、SaaSかIaaSと組み合わせて使うからです。
例えば、機械学習(SaaS)で使うデータベース(PaaS)を用意する、IaaSで構築した環境にデータベース(PaaS)を用意すると言った具合です。
地味ですが、このようなPaaSは非常に重要です。
どれだけサービスのパフォーマンスを向上するかの決め手になるでしょう。
また、SaaSや IaaSでAWSを使うならPaaSもAWSにした方が、情報がシームレスになったりリソースの管理がやりやすくなるので、AWSに統一することをおすすめします。
IaaS(インフラストラクチャサービス)
IaaSはインフラストラクチャサービスの略称です。
レイヤーが下のサービスですね。
いわゆる「AWSエンジニア」と言われる方々は、この分野を得意とする人を指します。
具体的には以下のサービスがあります。
- コンピューティング → Amazon EC2
- ストレージ → Amazon S3 など
- ネットワーク → Amazon VPC など
IaaSこそAWSの真髄です。
IaaSで提供されるのは、コンピュータリソースそのものです。
コンピュータリソースを提供される、つまりPCを借りているのと同じことなのです。
つまり、IaaSはざっくり言うと、「あなたはAmazonにお金を払うことで、PCを借りることができる」と言うサービスです。
なんとなく理解できましたでしょうか。
PCを借りるだけなら別にすごくもなんともないと思いますよね。
確かに、借りるだけならその辺の電気屋さんでもできます。
しかし、AWSのすごいところは、インターネットを通じてコンピュータリソースを利用できること、借りるコンピュータリソースは仮想的で動的であることです。
これこそ、クラウドサービスと呼ばれる由縁です。
「インターネットを通じてコンピュータリソースを利用できる」と言うのは、その名の通り、あなたのお手持ちのPCやスマホのブラウザから、借りたコンピュータリソースを自由に使えると言うわけです。
インターネット環境さえあれば、いつでも自分の借りたコンピュータリソースにアクセスできます。
「借りるコンピュータリソースは仮想的で動的」と言うのは、その名の通り、コンピュータリソースは極めて低コストで増減することができます。
つまりどう言うことかと言うと、例えばあなたがあなたのPCのメモリを増やしたいな〜と思ったとします。
そうすれば、メモリを購入し、PCをパカっと開けて、メモリ増設作業をして〜みたいなことをしますよね。
これには、作業するコストと時間がかかりますよね。
これに対して、例えばAWSのリソースを増やしたいな〜と思ったとします。
そうすれば、ブラウザ上でポチポチっとすれば完了です。
こうして、作業コストと時間が大幅に削減されます。
仮想的で動的なコンピュータリソースを利用できるメリットは他にもあるのですが、ここでは割愛しておきます。(こちらの記事にまとめてあります。)
以上、AWSとは?初心者向けに超絶簡潔に説明 でした
AWS学習におすすめの書籍
AWSについて、しっかりと基礎から学びたい、実践的なスキルを身につけたいと考えている方向けに、おすすめの書籍を紹介します。
これらの書籍は、実際にAWSエンジニアとして働く僕が参考にしている書籍です。
AWSエンジニア入門講座――学習ロードマップで体系的に学ぶ
AWSを使いこなすための前提となるITインフラの知識が足りない初学者にとって、どこからどのように学べばよいのかがわかりづらくなっています。そこで本書では、AWS学習サイト運営YouTuberである監修者自身が実サービスの導入で習得しながら体系化した「学習ロードマップ」に沿って、AWSのサービスとIT技術をやさしく解説していきます。
著者が作成した学習ロードマップに沿って、AWSやインフラストラクチャを体系的に学ぶことができます。
付属のロードマップの完成度が高く、学習に迷ったときや復習にも使えます。
これからAWSエンジニアを目指す方や、インフラストラクチャを基礎から学びたい方におすすめです。
Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド
オンプレミス上に構築された業務システムをAWS上に移行するための「サービスの選定」「ネットワーク設計・構築」「サーバとデータの移し方」「運用・監視体制の構築」など。これまで多くの企業にAWSを導入し、コンサルティングフェーズから実際の設計・開発、運用フェーズまでの全行程に携わってきた著者陣のノウハウを凝縮して、一般的な企業にAWSを導入する際のベストプラクティスをお届けします。
実務を想定した様々なユースケースとそれに対するベストプラクティスを、設計構築から運用まで幅広くカバーして紹介しています。
タイトルからは移行に焦点を当てたように見えますが、僕としては移行に限らずエンタープライズとしてAWSを利用する上で知っておくべきことが記されていると思います。
より実践的な知識やノウハウを身に着けたい方、初学者から一皮むけたい方におすすめです。